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無類のピアノ好きが高じ、とうとうピアノ様のおうちを建てるはめに。

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ピアノのおうち 建築日記
ピアノ好きの、ピアノ好きによる、ピアノのための家を新築!  人間様よりピアノ様、居住部屋より防音室が重視のおうちです。  ダイワハウスXEVO-Eで4/26完成しました。 今後は住み心地をレポートします。
防音室仕様(3)
 奈良県にあるダイワの総合技術研究所から「音響チーム」の方に来て頂き、防音室の打ち合わせをすることになりました。

 事前に営業さんが図面数枚(水平図、断面図)を届けてくれ、また、こちらからも質問事項をまとめて渡しておきました。

 いざ、はるばる奈良からいらした担当者とご対面。いやあ遠路ご苦労様です。
 関東では余り知られていないかもしれませんが、「京阪奈」という、京都・大阪・奈良の県境辺りに"第2のつくば"を目指した学研都市計画があるのですが、そのへんに位置しているそう。
 私も以前、京都に住んでいたので、懐かしいです。


 さて、彼と話すと、当たり前ですが、話が通じました!

 待ってたんですよ。この時を。

 ようやく、防音室の話が出来ました!! \(^o^)/♪


 早速、一番心配な防音のレベルについてご相談。

 彼曰く、ダイワハウスでは「スタンダード防音」「ハイグレード防音」の2種類を用意しており、今回は「ハイグレード」のほうで進める、とのこと。

 初めにダイワさんから提案された「Dr-40〜45レベル」の防音が「スタンダード」の模様。
 こちらから「それでは不十分」と指摘したため、「ハイグレード」に変えてくれたようです。

 (しかし、初めからこちらの要望をきちんと聞いていれば「スタンダード」での提案はないと思うんですが…)。

 「ハイグレード」のほうは、「スタンダード」の内側に更にグラスウール層をもう1層設けるようです。

 防音のレベルとしてどの程度期待できるのか。
 具体的な試算も教えてくれました。

 ピアノの音を92 dBとして、

屋外(窓のない面)      : 38 dB(-54 dB)
屋外(窓のある面)      : 45 dB(-47 dB)
隣室               : 39 dB(- 53 dB)
廊下(防音ドア1枚の場合) : 54 dB(-38 dB)
廊下(防音ドア2枚の場合) : 37 dB(-55 dB)
2階               : 30 dB(-62 dB)

 「-60 dBできます!」と言っていた割には2階以外は目標をクリアしてません。
 しかし、現実的には鉄筋コンクリートでない建物としては、まずまずの性能でしょうか。

 意外にも2階へは余り響かない模様。床をALC板にしたのがよかったのかな。

 窓はやはり不利に働くようです。2重サッシ、3重窓にしてもこの値。窓なしの場合と比べて7 dBの差が出ます。
 防音室は東南にあるので、南面と東面に窓を設けたかったのですが、隣家が近い東側の窓はなくす方針にしました。南側は駐車スペース、6 m道路を挟んで隣家ですので、少し距離があります。ここだけ窓を残すことにします。

 防音ドアは1枚だと-38 dBにしかならず、ここが一番弱いようです。全然-60 dBなんてクリアできてないじゃん!
 2重ドアにすると-55 dBになるとの試算も添えてあります。

 しかし、「Dr-60」でお願いしたのに、あくまで提案では1重ドア。
 「Dr-60」とお願いしても、「まあそこまでやんなくても……このぐらいで十分っしょ!」てな感じなのでしょうか。ダイワさん側で適当に変えてしまってます。

 まあ廊下にぐらいは聴こえても支障ないかもしれませんが、廊下に聴こえるということは、居室にもそれなりに漏れるに決まってます。「隣室」は- 53 dBとなっていますが、これはあくまで壁ごしに隣室にダイレクトに漏れる音のこと。廊下を伝ってくる音は計算されていません。隣室は寝室なので、これはまずい。

 「寝室で寝てる人がいても練習できるように」って要望は伝えてあるのになぁ…。

 ドアも2重にしてもらうことにしました。


 ところで、肝心のピアノの音量ですが、何度も念を押すように「自分の音はかなりうるさいですよ」と伝えてあるのに、92 dBと試算してますが、大丈夫かいな〜???

 ご参考までに、私の音量をめぐるエピソード(音の下品さが露呈しそうで甚だ恥ずかしい話ですが…)

1) Lewenthal編の「ロシア水兵の踊り」(原曲:グリエール「赤いケシの花」より)を弾いた時、友人に「ピアノからあんなにデカイ音が出るとは知らなかった」と言われた。

2) 試弾に行ったピアノ屋さんから私の留守中に電話がかかってきた。妻が応対した所、「いやあ、ご主人の音量はそーうとう大きいですからね〜」と言われた。(多分、DukasのソナタかRautavaaraのソナタの感想と思われます)。



 ダイワさんの「92 dB」、バッハやモーツァルトをお上品に弾く感じで試算されてないかなぁ。

 一応、改めて指摘してみたのですが、「いやまあこのぐらいみとけば大丈夫ですよ」とはぐらかされました。
 これだけ言ってもそう言うのですから、「92 dB」という数字には相当自信があるのでしょう。
 専門家の言うことを信じることにしましょう。

 でも、深夜は「思いっきり」弾くのは無理かもしれません。


 施工面でもいくつか質問しました。


 防音室において、設計上の性能をきちんと発揮するには、施工がとても重要です。
 いくら壁の厚みをふかしても、施工がいい加減で隙間が出来てしまうと、音はたちまちそこから漏れていきます。
 ですので、施工の点もかなり気になっていました。

 まず、ダイワで防音室の施工経験がどの程度あるのか聞いてみました。年間数件はあるとのことですが、何と、今回提案されている「ハイグレード防音」については今まで1例も施工経験なし、とのこと!

 今までは設計図しか存在しておらず、実際に作るのは我が家が初めてのケースだそうです!! (゚д゚)!

 ほんとに??

 じゃあ、初のケースなら会社の信頼をかけてかなり厳密に施工してくれるのかと思いきや、そうでもない様子。

 実際の施工は「ハイグレード」どころか、防音室の施工経験の全くない業者が担当するかもしれないとのこと。こちらから指定はできないそうです。
 「きちんと監理します」とは言うものの、じゃあ音響チームの人が指揮をとって現場で監理してくれるのかと聞くと、彼らが現地入りすることは一度もないそうです。

 基本的には現場監督まかせ。

 防音に関して素人の業者、監督で一体どれだけきちんとした施工ができるのか…。

 大体、防音室というのは設計通りの期待値が出ないことも多いと聞きます。
 そういうケースはやはり施工にも大きな問題があるんだと思うのですが。

 うーん、かなり心配……。

 ただ、設計上の期待値が出ない、あるいはこちらの要望した「深夜の練習」ができないようであれば、性能が実現できるよう、あとから責任をもって補修等で対応するとのことです。
 このへん、口からでまかせかもしれず、どこまで信用してよいものやらわからないのですが、一応「聞いた」ということにはしておきます。
 (文書化してもらうように交渉しましたが、後日できた文書にはやはり「性能が著しく下回る場合」には補修する、というあいまいな表現でしか書いて貰えませんでした。それでも、口頭では上記のような話を繰り返すのですが、ダイワ側はあくまで形としては残したくないようです)。


 防音室についてはまだまだ打ち合わせをしたいのですが、いかんせんスタッフが奈良にしかいない、ということで、対面しての打ち合わせはこの1回のみ。
 あとはメールでのやりとりしかして貰えないそうです。
 これもちょっと不満。
 防音室の打ち合わせこそ何回も綿密にやりたいのですが…。


 続きはまた明日。

 壁、天井、床、窓、ドアなどの個別の仕様、音響について、等々、防音室についてはまだまだ書くことが沢山です。



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